バイオ・化学分野への
取り組み
01
バイオテクノロジー関連分野の特殊性
バイオテクノロジーは、今や、最先端の医薬をはじめとする非常に幅広い技術分野に利用されており、化学、電気、機械、情報処理等の技術とも統合・融合しながら大きな進化を続けています。一方でバイオテクノロジーは非常に複雑で専門性の高い技術です。バイオテクノロジーに関連する分野の最新技術を深く理解するには、バイオテクノロジーの専門知識が欠かせません。
また、バイオテクノロジー関連分野には、医薬用途発明、特許適格性、配列表、微生物寄託、延長登録出願等の、特有の特許実務が多くあり、効果的な権利取得には当該分野における深い実務経験と知識が必要となります。
当事務所では、創立(1984年)以来、他の事務所に先駆けて国内外のお客様のためにバイオテクノロジー分野の特許出願、中間手続、審判事件、訴訟事件等を数多く取り扱ってまいりました。豊富な経験と知識をもとに、バイオテクノロジー関連分野に特有の特許実務について最適な対応をご提案します。

02
バイオテクノロジー・化学分野の幅広い最新技術に対応
当事務所では、バイオテクノロジーや化学に精通した25名以上の弁理士・技術者を擁しており、医療・医薬、農業、微生物、食品、化粧品、化学品、材料、燃料生産、環境浄化、発電技術等の幅広い先端技術に対して即応できる体制を整えています。また、異なる技術分野に精通した弁理士・技術者の間で協力体制を取ることにより、統合・複合分野を含む高度な最新技術にも対応しています。
当事務所では、国内外の大手・中小企業、ベンチャー企業、研究機関、大学等のお客様より、バイオテクノロジー関連分野の先端技術だけでなく、機能性高分子、ナノ材料、燃料電池、高機能触媒、環境化学をはじめとする化学分野の様々な先端技術についても多数の特許出願のご依頼をいただいております。

バイオテクノロジー・化学分野で取り扱う
技術・特有の実務の例
ゲノム編集関連技術・
再生医療
細胞内のゲノムの遺伝情報をピンポイントに改変することができる革新的技術であるゲノム編集技術は、今後、その市場規模が急拡大することが見込まれています。また幹細胞から組織や臓器を再生させて治療に用いる再生医療についても実用化に向けて研究開発が加速しています。当事務所では最先端のゲノム編集関連技術や再生医療の技術への対応が可能です。
核酸医薬・抗体医薬
従来の低分子医薬よりもがん細胞や治療対象の細胞を狙い撃ちしやすい核酸医薬は、次世代の医薬品として注目されており、mRNAワクチンを皮切りに治療用医薬品の開発も進められています。また抗体医薬は特定の標的抗原に結合することで高い治療効果と副作用の軽減が見込めることから、様々な疾患治療薬が開発されています。当事務所ではこれらのバイオ医薬品の権利化に適した特許出願を行うことができるように細やかなご提案を行っています。
有用物質の生産技術
石油燃料の代替物としてバイオ燃料の開発が進んでおり、持続可能性の高い技術として注目されています。また微生物や植物を利用してバイオ燃料や他の化学品・材料等の有用物質を製造する技術の開発も進んでいます。バイオテクノロジー分野と化学分野にまたがるこのような技術についても、当事務所の両分野での豊富な経験を活かして効果的な権利の取得を可能にしています。
農薬
世界的な人口増加を支える食糧生産において効果的かつ持続可能性の高い農薬の開発が求められています。また生物農薬のような新たなカテゴリの農薬も開発されています。当事務所では化学農薬から生物農薬まで、様々な種類の農薬の技術に対応できます。
燃料電池・太陽電池関連技術
次世代のエネルギー生産技術として燃料電池・太陽電池は大きな注目を浴びています。燃料電池・太陽電池に関連する触媒、電極等の様々な技術の権利化について専門知識を踏まえたご提案を行うことができます。
医療機器・分析機器
医療機器の高度化に伴い、バイオテクノロジー分野、化学分野、物理化学分野等の技術を機械・電気分野の技術と統合・複合化することにより、新たな人工臓器や診断分析機器等が開発されています。当事務所では、このような統合・複合分野の技術にも積極的に対応しております。
医薬用途発明の特許出願
医薬分野では、有効成分の発明に加え、その新たな薬効に基づく用途に焦点を当てた医薬用途発明が重要な位置を占めますが、医薬用途発明に関する各国の特許実務には大きな違いがあり、また判例変更などにより変化しやすいという特徴もあります。
当事務所では、医薬用途発明に関する各国特許実務の情報を常にアップデートし、お客様と密にコミュニケーションを取りながら、最適な形で医薬用途発明のグローバルな権利化を図るためのご提案を行っております。
微生物寄託を伴う
特許出願
特定の微生物を利用した発明に関する特許出願では、その微生物の存在を担保するため、所定の寄託機関に微生物を寄託する必要があります。また、外国出願を想定する場合には、日本出願やPCT出願の段階から微生物寄託に関する各国特許実務を見据えた対応が求められます。
当事務所では微生物関連発明や微生物寄託を伴う特許出願を数多く取り扱っており、お客様に対して微生物寄託に関するアドバイスやサポートも行っております。
延長登録出願
医薬品等の特許については、その特許に係る医薬品の承認や農薬の登録に要した期間に基づいて特許の存続期間を延長することができる制度(延長登録出願)があります。当事務所ではこれまでに多数の延長登録出願を行っており、拒絶理由通知への対応経験も豊富です。




対応可能な技術分野(バイオテクノロジー・化学分野)
バイオテクノロジーの
基本技術
ゲノム編集/遺伝子工学/核酸合成/核酸増幅/タンパク質工学/細胞工学/幹細胞関連技術/細胞リプログラミング/組織・器官培養/微生物培養/発酵/疾患モデル・細胞モデル/バイオインフォマティクス

医療
低分子医薬/抗体・タンパク質医薬/ワクチン/核酸医薬/漢方薬/再生医療/人工臓器/疾患治療・予防技術/がん免疫療法/診断薬/診断技術/動物用医薬/医療用ナノ粒子/ドラックデリバリーシステム/バイオサーファクタント/服薬補助用品/衛生用品

飲食品
機能性食品(特定保健用食品、機能性表示食品、サプリメントなど)/プロバイオティクス/発酵食品/介護食・離乳食/スポーツ栄養食品/加工食品製造技術

農林・水産・畜産
動植物品種改良/生物農薬・化学農薬(除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物成長調整剤、忌避剤など)/バイオ・化学肥料/土壌改良材/成長促進剤/植物の栽培/水産動物の養殖/家畜・水産動物の改良

環境・エネルギー
バイオ燃料/バイオプラスチック/微生物や植物を利用した有用物質の生産/環境汚染浄化(バイオレメディエーション)

美容・健康・
生活用品関連
化粧品/化粧用具/香水/整髪料/ヘルスケア用品(ヘアケア、スキンケア、オーラルケアなど)/バス・トイレタリー用品/ハーブ/アロマテラピー

有機化学
低分子有機化学/高分子有機化学/有機エレクトロルミネッセンス/液晶素子/有機合成

無機化学
燃料電池/太陽電池/リチウムイオン電池/触媒/半導体/炭素材料(炭素繊維、カーボンナノチューブなど)/貴金属/レアメタル/鉄鋼/非鉄金属/磁性材料/金属回収技術/金属製錬技術/金属加工技術

高分子化学関連
樹脂/生分解性プラスチック/光ファイバ/耐熱性材料/液晶高分子/ポリマーアロイ/導電性材料/光機能材料/光学材料/光ディスク/繊維/ゴム/高吸水性高分子/高分子ゲル/分子認識材料/分離材料

統合・複合分野
(医工連携分野など)
医療機器(治療機器、診断機器、人工関節、カテーテル、内視鏡等)/分離抽出機器/分析機器/農業機器/漁業機器


担当弁理士/技術スタッフ